sampleapp_android
サンプルアプリの実行 (2012/07/15)
android SDKでは、雛形となるサンプルアプリがProjectとしてあらかじめ用意されています。これは、EclipseのプロジェクトとしてWizardとして読み込むことができます。
手っ取り早くhelloWorld的なものを確認する手段としては以下の2点がありそうです。
- Android Sample Projectを使用
- Android Application Projectを使用
後者のほうが、より「何もない」ものに近いため、こちらを重点的に説明します。
Android Sample Projectを使用
- Eclipseを起動し、メニューの「File」-「New」-「Project」を選択
- New ProjectダイアログにてAndroid - Android Sample Projectを選択
- ビルドターゲットを聞いてくるので「Android 4.0.3」を選択
これは、SDK Managerにてインストールしたバージョンおよび、実機にインストールされているandroidのバージョンにあわせます。
- 「Next >」ボタンを押すと、たくさんのサンプルが一覧表示されます。「SkeletonApp」を選択し、Finishボタンを押します。
これで、Eclipse上では「SkeletonApp」が追加されます。このSkeleton Appについての説明は割愛。
Android Application Projectを使用
- Eclipseを起動し、メニューの「File」-「New」-「Project」を選択
- New ProjectダイアログにてAndroid - Android Application Projectを選択
- 「Application Name」にて、プロジェクトの名前を指定。「Project Name」は「Application Name」と同じでとりあえず問題なしです。
- 「Package Name」はデフォルトでは「com.example.アプリ名」となるため、自身のドメインなどに置き換えます。たとえば、本「ft-lab.ne.jp」の場合は「jp.ne.ft_lab.アプリ名」みたいにします(※「-」ハイフンは使用できないため「_」アンダーバーに置き換えました)。
- 「Build SDK」にて実機で実行する最新のSDKバージョンを指定します。2012/07/15現在では「Android 4.0.3 (API 15)」を指定。
- 以上で「Next >」ボタンを押して次の画面に進みます。
- アプリケーションアイコンの選択画面です。
とりあえず、何もせずに「Next >」ボタンを押して次の画面に進みます。
- アプリケーションを開始するActivityクラスの指定です。
とりあえず、何もせずに「Next >」ボタンを押して次の画面に進みます。
- その次のページも何もする必要なし。「Finish」ボタンを押して終了します。
雛形のエラーを除去
作成したプロジェクトは、Eclipseの左端の「Package Explorer」にツリー表示されます。さっそくですが、雛形なのにエラーが出てます。
これを修正していきましょう。
特に、過去作成したプロジェクトと同じ名称を使用した場合、「Package Name」を変更した場合に高確率でこのようなエラーが発生するような感じです。
- AndroidManifest.xmlを修正
「Package Explorer」でツリーの「AndroidManifest.xml」をダブルクリックするとGUIな画面が出てしまいますので、「AndroidManifest.xml」右クリックし、ポップアップメニューの「Open With - Text Editor」を選択してテキスト形式で開きます。
</manifest><manifest xmlns:android=
と書かれているところの先頭に赤い×がついています。これは、manifestタグ自身はファイルに対して1つのみなのに2つ以上記述されてしまってるためエラーになってます。
以下だけ残してだぶっているmanifestタグは消してしまいます。
<manifest xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android" package="jp.ne.ft_lab.mytest" android:versionCode="1" android:versionName="1.0" > <uses-sdk android:minSdkVersion="8" android:targetSdkVersion="15" /> <application android:icon="@drawable/ic_launcher" android:label="@string/app_name" android:theme="@style/AppTheme" > <activity android:name=".MainActivity" android:label="@string/title_activity_main" > <intent-filter> <action android:name="android.intent.action.MAIN" /> <category android:name="android.intent.category.LAUNCHER" /> </intent-filter> </activity> </application> </manifest>
大事なのは、manifestタグの「package="jp.ne.ft_lab.mytest"」のパッケージ名指定だけです。そして、[Ctrl]+[S]を押してファイル保存します。
- res/layout/activity_main.xmlを修正
AndroidManifest.xmlを変更して保存すると、package Explorerのres/layout/activity_main.xmlにて、赤い×がつきます。今度はこれを修正します。
これも同じく、「RelativeLayout」タグは1つだけでいいはずが複数存在しています。
<RelativeLayout xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android" xmlns:tools="http://schemas.android.com/tools" android:layout_width="match_parent" android:layout_height="match_parent" > <TextView android:layout_width="wrap_content" android:layout_height="wrap_content" android:layout_centerHorizontal="true" android:layout_centerVertical="true" android:padding="@dimen/padding_medium" android:text="@string/hello_world" tools:context=".MainActivity" /> </RelativeLayout>
だけ残してあとは消してしまいます。そして、[Ctrl]+[S]を押してファイル保存します。
これで、エラーはなくなります。
実行してみる(エミュレータ)
アプリのテスト実行ですが、エミュレータを使用する方法と実機で確認する方法があります。まずはエミュレータにて実行してみましょう。
Eclipseのメニューより「Window」-「AVD Manager」を選択
これは、各androidのバージョンや解像度ごとのエミュレータを生成するものです。右上の「New」ボタンを押します。すると、エミュレータのパラメータを設定する画面になります。
ここで、
- Nameに任意の名称
- Targetにて対象OSバージョンを選択(ここでは Android 4.0.3)
- CPUはARMを選択
- SD Cardのメモリサイズは1024(何でもいいかも)
- SkinのBuilt-inにて解像度に対応する種類を選択(解像度一覧 参照)
で、「Create AVD」ボタンを押します。少し生成までに時間がかかります。「Android Virtual Devide Manager」ダイアログのリスト部に生成した名称が出ているのを確認してダイアログの右上の×ボタンにて閉じます。
実行するための設定
Package Explorerにて作成したアプリ名(ここではmyTest)を選択した状態で、メニューの「Run」-「Run Configuration」を選択します。
下記画像の手順にて、
「Android Application」を選択して 新しい設定を追加。NameとProjectにて作成したプロジェクト名を指定してApplyボタンを押します。
そのまま右のTargetタブを選択し、下記画像の手順にて、
Automatically pick、、、を選択して、作成した実行したいエミュレータの種類にチェックをいれます。そして、Applyボタンを押して、ダイアログ右下のCloseボタンを押して閉じます。
実行する
Package Explorerにて作成したアプリ名(ここではmyTest)を選択した状態で、メニューより「Run」-「Run」を選択します。エミュレータ起動には1分以上時間がかかりますのでじっくり待ちます。
以下のように真ん中に小さく「Hello world!」と出れば成功です。
実行してみる(実機)
メニューの「Run」-「Run Configuration」にて、対象プロジェクトの「Target」タブを選択し、「Always prompt to pick device」を選択。Applyボタンを押してからCloseボタンを押してダイアログを閉じます。
この後、メニューの「Run」-「Run」で実行すると以下のようなダイアログが出るので、
対象の実機を選択してOKボタンを押します。もちろん、この前に実機とPCをUSBケーブルで接続して認識を確認しておいてください(「android開発環境のインストール」参照)。
これで、実機のほうにアプリケーションとして転送されタブレットのストレージにダウンロードされます。エミュレータと同じような画面がタブレット実機で出ると成功です。
Future's Laboratory 技術格納庫 2004-2013 Yutaka Yoshisaka.