はじめに
「DOKI」はShade3D上でIntel社の「OSPRay」( https://www.ospray.org/ ) を使ったレンダリングを行うレンダラプラグインです。
OSPRayを使用することで、フォトリアルで高品質なレンダリング結果を高速にレンダリングすることができます。
機能
- パストレーシングを使った間接照明を考慮したレンダリング
- レンダリング品質を調整するシンプルなオプション指定
- リニアワークフローを考慮
- PBRマテリアルの反映
- AIを使用したDenoise
- ボリューム形状としてボックスと球の配置(まだ実験的)
- 閉じた線形状/開いた線形状をレンダリングに反映するオプション指定 (ver.1.1.0.0 - )
- 閉じた線形状/開いた線形状をレンダリングする際の破線表現 (ver.1.1.0.0 - )
動作確認できている機能
- アニメーションレンダリング
- ジョイントを使用したアニメーション
- ボーン/ボールジョイント + スキンのアニメーション
- 動画テクスチャの割り当てとレンダリングへの反映
- 光源ジョイントの使用 (オブジェクト光源、形状/線形状に割り当てた発光マテリアル)
- カメラアニメーション (焦点距離、被写界深度のアニメーション)
- 表面材質のマッピングで複数レイヤの使用(OSPRayにテクスチャを渡す際のベイク処理)
- 外部参照を使用したシーンのレンダリング
- コースティクスの表現
- 閉じた線形状/開いた線形状をレンダリングに反映
動作環境
- SSE4.1以上がサポートされているCPU
- Windows 7/8/10以降のOS
- macOS 10.11以降
- Shade3D ver.14以降で、Standard/Professional版(Basic版では動作しません)
- Shade3Dの64bit版のみで使用できます。32bit版のShade3Dには対応していません。
OSPRayの特徴
OSPRayのレンダラ自身の特徴は以下のようになります。
- SSE4.1以上のCPUでレンダリングを行う (レンダリングでGPUは使いません)
- 最適化された高速なレンダリング
- PBRマテリアルを考慮したマテリアル指定
- AIを使用したDenoise
- ボリューム表現
制限事項
- レンダリングブーリアンには対応していません。
- PBRマテリアルを使用します。
Shade3Dの表面材質をある程度近似しますが、Shade3Dの標準レンダリングとは結果が異なります。 - 表面材質の「陰影付けしない」「影を表示しない」などは使用できません。
- 面光源を配置した場合、面光源自身を不可視にすることはできません。
- 面光源は両面から発光します。
- 表面材質のマッピングは、「ラップ」(UVマップ)でかつイメージを使用している場合にのみ有効です。
- 部分レンダリングは、通常のカメラとパノラマ360の場合にのみ使用できます。
ただし、ボリュームを使うと部分レンダリング範囲の境界部が正しくなりません。