LinuxにEclipseを入れる
2003.04.15 update.

LinuxマシンにEclipseを入れる手順です。
こちらで試した環境は、TurboLinux 7.0、J2SE1.4.1、Eclipse 2.1(GTK版)です。

なお、以下の作業はrootユーザーで行うようにしてください。

GTK+のインストール

GTK+は、GUI周りの描画を行うためのAPI群です。
EclipseのGTK版は、このAPIを利用しています。
TurboLinux7のGTK+はバージョン1.2ですので、2.0以上にアップしないと、 Eclipseを動作させることができません。
すでに、GTK+がインストール済みかを確認するには、 「rpm -q gtk+」「rpm -q glib」などの ようにして、RPMでインストール済みかをチェックしてください。
これで、インストールされているかどうか・バージョンは何か、というのを確認できます。

「rpm -e gtk+」「rpm -e glib」のようにして、インストールされている GTKとライブラリglibを削除できます。が、他のアプリケーションでGTKを使っているのは たくさんあります。
しかも、GTK+のバージョンが違うと動作しなくなるアプリもありますので、 あくまで自己責任でお願いします。

複数のGTK+をインストールすることもできますが、 いろいろ関連が複雑ですので、もし、新しいバージョンを入れる場合は 一度すべての関連するものをクリアしたほうがいいかもしれません。
必要なモジュールは、「pkgconfig」「glib」「pango」「atk」「gtk+」です。
インストール順番も大切ですので、この順番でインストール(コンパイル)していくことにします。

参考ページは、「http://developer.gnome.org/doc/API/2.2/gtk/gtk-building.html」です。
ダウンロードのリンクもここにあります。

それでは、「GTK+ 2.2.1」をインストールする手順を説明します。

●ファイルのダウンロード&解凍

インストールしたファイルは、以下の通りです。

pkgconfig pkgconfig-0.15.0.tar.gz
glib glib-2.2.1.tar.gz
pango pango-1.2.1.tar.gz
atk atk-1.2.0.tar.gz
GTK+ gtk+-2.2.1.tar.gz

tar.gzファイルの解凍は、tar xvzf pkgconfig-0.15.0.tar.gz」のように行います。
すると、カレントディレクトリに展開されます。
ここでは、「/usr/local」の下に展開していくことにします。

「/usr/local」に移動して、「tar」コマンドで上記のファイルをすべて展開してください。
「pkgconfig」なら、「/usr/local/pkgconfig-0.15.0」のようなディレクトリができます。
その中に、ソースコードが展開されています。

●ビルド&インストール

「/usr/local/pkgconfig-0.15.0」に移動し、以下の順番で 初期設定・ビルド・インストールを行います。


./configure
make
make install


「./configure」で初期設定を行い、
「make」でプログラムのコンパイル&リンク、
「make install」で生成されたライブラリやインクルードファイルが、 システムのディレクトリ(/usr/local/lib、/usr/local/includeなど)にコピーされます。
以上で、必要なファイルがあるべき場所に移動します。
各モジュールのインストールは、すべて上記の流れで同じですので、同様に 「glib」「pango」「atk」「gtk+」の順番でインストールを行っていってください。

●「/etc/profile」の編集

「set | grep LD_LIBRARY_PATH」として、「LD_LIBRARY_PATH」内に「/usr/local/lib」が 含まれていない場合は、このディレクトリを追加します。
LD_LIBRARY_PATHに指定されたディレクトリは、共有ライブラリの検索先として参照されます。

「/etc/profile」をviなどで開いて編集します。
これに情報を追加することで、Linuxにログインするユーザーすべての情報を 変更することになります。

最終行に以下のような指定を追加します。


export LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/lib:$LD_LIBRARY_PATH

この後、一度ログアウトして再度ログインで 設定が有効にっているか確認します(「set | grep LD_LIBRARY_PATH」で 「/usr/local/lib」が追加されているか確認してみてください)。

●GTK+の動作確認

最後に、GTK+の動作確認です。
どのディレクトリででもいいですので、「gtk-demo」と入力すると、 GTK+のデモプログラムが立ち上がります。GUIのウィジットなどのテストができます。

以上にて、GTK+のインストールは完了です。

J2SEのインストール

Eclipseは、J2SE(Java2 SDK)のVer1.3以上が必要です。
2003/04現在は「J2SE 1.4.1」のLinux版が公開されてますので、それを入れることにします。

「http://java.sun.com」より、 「j2sdk-1_4_1_02-linux-i586-rpm.bin」をダウンロードします。

これを、「chmod 744 j2sdk-1_4_1_02-linux-i586-rpm.bin」として実行権限を与えておきます。
その後、「./j2sdk-1_4_1_02-linux-i586-rpm.bin」として実行します。
これを進めると「j2sdk-1.4.1_02-linux-i586.rpm」が生成されます。

次に「rpm -iv j2sdk-1.4.1_02-linux-i586.rpm」として、RPMファイルをインストールします。
(もちろん、その前に「rpm -q j2sdk」として、前のバージョンがインストールされているか、などは チェックしておいてください)
インストールされたファイル群は「/usr/java/j2sdk1.4.1_02」に展開されます。

●「/etc/profile」の編集

どのディレクトリからでもJavaのコンパイル・実行ができるように、 「/usr/java/j2sdk1.4.1_02/bin」をPATHに追加します。
「/etc/profile」をviなどで開き、最後の行に以下の追加を行います。


export PATH=/usr/java/j2sdk1.4.1_02/bin:$PATH

この後、一度ログアウトして再度ログインで 設定が有効にっているか確認します(「set | grep PATH」で 「/usr/java/j2sdk1.4.1_02/bin」が追加されているか確認してみてください)。

●Javaの動作確認

最後に、どのディレクトリでもいいですので「java -version」として、 Javaのバージョンが「1.4.1_02」になっているのを確認してください。
以上にて、J2SEのインストールは完了です。

Eclipseのインストール

これで、ようやくEclipseを実行するための環境が整いました。
EclipseのLinux(GTK)版を、「http://www.eclipse.org」より ダウンロードしてきます。

2003/04現在は、「eclipse-SDK-2.1-linux-gtk.zip」です。
これを解凍して、「/usr/local/eclipse」に展開してきてください。

ただ、TurboLinux7ではEclipse起動時に 「libpangoxft-1.0.so.0」がないと怒られますので、
「/usr/local/lib」に移動して、以下のようにして「libpangox-1.0.so」を「libpangoxft-1.0.so.0」の シンボリックリンクとしました。


ln -s libpangox-1.0.so libpangoxft-1.0.so.0

●「/etc/profile」の編集

また、実行の際にはEclipse用のワークスペース(作業ディレクトリ)が必要です。
デフォルトは、実行したときのカレントに「workspace」ディレクトリが作られて、 そこがワークスペースになります。
これは、ログインしたユーザーごとに持てるといいですので、「/etc/profile」の 最後の行に以下のように追加しています。


alias eclipse='/usr/local/eclipse/eclipse -data ~/eclipse/workspace'

これで、どのディレクトリからでも「eclipse」と入力すると Eclipseが起動し、なおかつ「$HOME/eclipse/workspace」が作業領域になります。

この後、一度ログアウトして再度ログインしてください。
コマンドラインで「eclipse」と入力すると、無事Eclipseが立ち上がります。



エディット画面での日本語表示・入力は、メニューの[Window]-[properties]で設定で 日本語フォントを指定することで有効になります。


以上が、LinuxでのEclipseのインストールから起動までの方法ですが、 これだけで、試行錯誤も含め丸1日費やしてしまったりしました(^_^;;。
このあたりはLinux的というか、できればもっと簡単なインストーラがほしい、と 思うところです。
Windows/Mac OS Xでは、JavaとEclipseをインストールしたら一発なんですけどね。
敷居は高いですね、Linux版は。ということで、このページがお役に立てれば幸いです。
動作はそれなりの速度で動き、十分実用で開発できる感じです。